定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2019年12月30日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
尚、この週は年末で国内市場は12月30日のみ、海外市場は1月3日まで取引が行われた。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
12月30日の週は、日経平均株価が12月30日始値の23,770円から12月30日終値の23,656円と114円下落し、TOPIXも12月30日始値の1727ポイントから12月30日終値の1721ポイントと6ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは12月30日始値の9004ポイントから1月3日終値の9020ポイントと16ポイント上昇し、上海総合指数は12月30日始値の2998ポイントから1月3日終値の3083ポイントと85ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は726億円の3週ぶりの売り越し、一方、個人投資家は801億円の6週ぶりの売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1億円の4週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が1,551億円の4週ぶりの売り越し、個人投資家は1,107億円の3週ぶりの買い越し、信託銀行は2週ぶりの99億円売り越し。
12月30日の週は、現物株及び現物株+先物合計のどちらも外国人投資家は売り越し。2020年も株式市場、通商問題や外国人投資家動向を中心にウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 12月第5週目が12月30日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。