定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年12月27日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
12月27日の週は、日経平均株価が12月27日始値の28,786円から12月30日終値の28,791円と5円上昇し、TOPIXが12月27日始値の1986ポイントから12月30日終値の1992ポイントと6ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは12月27日始値の15696ポイントから12月31日終値の15644ポイントと52ポイント下落し、上海総合指数は12月27日始値の3613ポイントから12月31日終値の3639ポイントと26ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,022億円の2週連続の買い越し。
一方、個人投資家は1,174億円の4週連続の売り越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は455億円の11週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は1,308億円の2週連続の買い越した一方、個人投資家は827億円の4週連続の売り越し、信託銀行は1,030億円の2週ぶりの買い越し。
12月27日の週は、オミクロン株への警戒から、下押す場面があったものの、米国の株高で、日経平均株価は前週末比で小幅ながら4週連続で上昇した。海外投資家が2週連続で買い越した。
海外投資家が7週ぶりに買い越した。来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、12月第4週目が12月27日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。
