定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2019年12月23日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
12月23日の週は、日経平均株価が12月23日始値の23,921円から12月27日終値の23,837円と84円下落し、TOPIXも12月23日始値の1737ポイントから12月27日終値の1733ポイントと4ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは12月23日始値の8950ポイントから12月27日終値の9006ポイントと56ポイント上昇し、上海総合指数は12月23日始値の2999ポイントから12月27日終値の3005ポイントと6ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,553億円の3週連続買い越し、一方、個人投資家は5週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は3週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が1,545億円の3週連続の買い越し、個人投資家は1,536億円の2週連続売り越し、信託銀行は10週ぶりの317億円買い越し。
12月23日の週は、現物株及び現物株+先物合計のどちらも外国人投資家が先週に続き買い越し。2020年も株式市場、通商問題や外国人投資家動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 12月第4週目が12月23日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。