配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
前回紹介した12月優待企業のサッポロホールディングスに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回も12月優待企業を紹介する。
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはアサヒグループホールディングス<2502>
アサヒビールを中核とする持株会社。
酒類、飲料、食品、機能性食品の製造・販売を手掛ける。
主要商品はスーパードライ、ドラフト、クリアアサヒ、ニッカウヰスキ。
ソフト飲料WONDA、十六茶、三ツ矢、カルピスもある。
傘下企業はアサヒ飲料、カルピス、エノテカ、なだ万、ニッカウヰスキーなど。
2012年カルピス、2014年日本料理の老舗なだ万、2015年ワイン商社のエノテカを買収。
2016年アンハイザー・ブッシュから東欧5カ国事業を譲受(約1兆2千億円)。
2019年イギリスの高級ビール会社を買収(約370億円)、2020年アンハイザー・ブッシュ・インベブから豪ビール会社Carlton & United Breweriesを買収, 統合完了(1兆2千億円)
・アサヒグループホールディングス IRページ
前述の基準に照らし、3つの項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→Yes
アサヒグループホールディングスの売上高・営業利益の推移は、右肩上がりで、コロナ影響のあったものの2021年度は過去最高を更新する見通し。
営業利益も同様の傾向で、コロナ影響のあった2021年度も過去最高を更新する見通し。
一方、営業キャッシュフローは過去からプラス水準を維持している。
フリーキャッシュフローは、2017年度と2020年度が投資キャッシュフローが大幅なマイナスになり、マイナス水準に沈んだ。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
アサヒグループホールディングスの株主優待は、12月末時点で100株以上保有の場合、1000円相当の自社会社商品として、株主特製ビール、酒類詰合せ、飲料・食品詰合せより1点選択で頂ける。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→Yes
2021/12/14時点の株価でみると、1株あたり106円の配当実績なので、配当利回り(税引前)は2.33%。