配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
昨日紹介したすかいらーくホールディングスに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回から6月優待企業を紹介する。
・6月優待企業 記事
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはカゴメ<2811>。
野菜加工食品会社で、トマトジュースのトップブランド。
野菜系飲料、トマト調味料・ケチャップ・ソースなど加工食品、そして生鮮野菜の生産・販売を手掛ける。トマトの種子から土づくり、栽培、収穫、製造、最終商品までバリューチェーン全体をカバーする。
海外は世界80カ国以上で種子育苗事業、中国で生鮮トマトの生産・販売。主要取引先は日本アクセス、伊藤忠商事。
・カゴメ IRページ
前述の基準に照らし、2つの項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
カゴメの売上高・営業利益の15年間推移は、売上高は横ばいの一方、営業利益は2014年度を底に、右肩上がりの傾向にある。
一方、営業キャッシュフローは、プラス水準を概ね維持しており、フリーキャッシュフローもプラス水準。現金・現金等価物の水準も十分なレベル。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
カゴメの株主優待は、100株保有の場合、2000円相当の自社商品(食品・ジュース等)が配られる。
但し、6カ月以上継続保有の株主が対象になっており、10年以上継続保有した場は自社オリジナル記念品も贈呈される。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ No
2021/5/24時点の株価でみると、1株あたりの36円の配当だったので、配当利回り(税引前)は1.2%と、利回りは基準未満になる。