配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
前回紹介した12月優待企業の日本マクドナルドホールディングスに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回も12月優待企業を紹介する。
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
１．業績の振れ幅が少ない＝業績が安定的。
２．生活に役立つ優待が期待できる＝興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
３．優待に加え、配当利回り2％以上期待できる＝長期保有で優待＋αのメリットあり。
今回紹介するのはサッポロホールディングス<2501>
国内4位のビールメーカー。
サッポロビール酒類とポッカサッポロフード＆ビバレッジを中核に、
国内酒類、食品飲料、外食、不動産、国際事業を展開。
主要商品はサッポロ生ビール黒ラベル、エビスビール、北海道生搾り。
外食では銀座ライオン、エビスバー、コーヒーショップのカフェ・ド・クリエ、不動産では恵比寿ガーデンプレイス、ショッピングモールのサッポロファクトリーを運営。
2011年ポッカコーポレーションを子会社化、2013年飲料・食品事業を一体化した。2013年セブン＆アイ・ホールディングスとPBビールを共同開発。
・サッポロホールディングス IRページ
前述の基準に照らし、2つ半の項目を満たすと判断した。
１．業績の振れ幅が少ない→Yes
サッポロホールディングスの売上高・営業利益の推移は、コロナ影響のあった2021年度はそれ以前より下回るが、同じく影響があった2020年度より増える見通し。
営業利益は、2021年度はコロナ影響があったものの、2016年度以来の高水準になる見通し。
一方、営業キャッシュフローはプラス水準を維持しており、過去15年はプラス水準。
フリーキャッシュフローも同様の傾向で、2011年度と2012年度にマイナス水準に沈んだがそれ以来はプラス水準をしており、2020年度もぎりぎりプラスの水準。
２．生活に役立つ優待が期待できる→Yes
サッポロホールディングスの株主優待は、12月末時点で100株以上保有の場合、(1)ビール詰合せとして350ml缶4本、または(2)食品・飲料詰合せとして1000円相当頂ける。
３．優待に加え、配当利回り2％以上期待できる→おそらくYes
2021/12/13時点の株価でみると、1株あたり42円の配当実績なので、配当利回り（税引前）は1.84％。
