ソニーグループの株主総会にオンライン参加したので、昨日に続きお伝えする。
今回が最終回。
・前回までの紹介記事
今回も株主総会会場でソニーグループ経営陣に寄せられた株主質問とその回答内容。
Q3. 夢のない話をする。
配当に関する説明はよく分からなかった。
利益は1.1兆円を超える水準を達成した。今期の配当は1株55円12億4千株
682億円という。配当性向5.8%と理解している。
日本企業は配当性向を高めている。競合でも20~30%を実現している会社もある。
テクノロジー、クリエイティビティを創業以来重視する金儲けの会社ではないという趣旨があるのだろう。
ただ業績が上がれば、経営者の報酬も増えるという仕組みがある、長年の株主にとっての報いが少ない。株価は3桁しかなかったが、10年たって5桁に戻った。
会社が好きで、電気製品もソニーで買ってきた。単なる投資先として見ているわけではないが、柔軟性に欠ける体質ではないか。
(話が長いと議長から注意)
自己資本が21.3%低いという四季報2号。自己資本比率が低いなら、どの水準にいけば配当を増やせるのか示してほしい。
A. 配当方針、株主還元方針について質問を頂いたと整理。
CFOより回答。
自己資本の増強の意見もあった。財務健全性が保たれてる。
将来の成長に資金を振り向けたい。今年から始まる中期経営計画で、2兆円のキャピタルアロケーションを実施していく。企業価値の向上を高める事を成長戦略の一環で考えている。
(会場拍手が起きる)
開催時間は40分を目途としているので、株主質問は残り1名。
Q4. 4月からグループ会社が発足したが、50年、100年後にどんな会社になっていた以下
A. 長期視点でソニーグループとしてどうなっていくかという質問と整理。
社長より回答。
企業価値の向上に向けて、冒頭のビデオでも述べたように、感動を作るのも、届けるのも人。大きく3つに分けている。人の心を動かす事業、コンテンツ、DTC事業。
1. 人と人をつなぐ事業、エレクトロニクス、センサー。
2. 人を支える事業、センサー、メディカル、金融の事業がある。
3. 多様な事業と人を生かして、価値を増やしていきたい。
(拍手が起きる)
質疑応答終了し、採決に移り、1号議案、2号議案共に可決され、ソニーグループの株主総会は10時50分に終了した。