前回に続き、東京証券取引所JPX主催の+YOU 投資未経験者・初心者向けセミナーの参加レポートをお届けする。今回が最終回。
・過去の記事
1回目 澤上 篤人氏の講演ポイント
2回目 配布資料による補足
3回目 参加者との質疑応答
前回に続き澤上 篤人氏と参加者の質疑応答で、カバーし切れなかった内容を紹介する。
4. 投資信託と個別株どちらがいいか
→投資信託の方がよい。ただどの投信を選ぶかが難しい。10~20年と方針を変えずやれる投信を案外探すのは難しい。きちんと株価下がったら買い、上がったら売れるか。
手数料ビジネスで、多くの投信は最初の数年頑張る。つみたてNISA始まるに当たって、本当の最初は適合ファンドが30ファンドぐらいしなかく、対応するべく新規組成して70~80ぐらいに増えたが、これらの投信が今後もしっかり続くか疑問。
5. さわかみ投信が投資する先はどんな業種?
→生活に欠かせない業種。○化学、機械など ×金融、IT
6. 50才から投資始めるの遅くないか?
→フィナンシャルインデペンデンスを目指して、そのカーブに乗ればよい。
シーゲル教授によると長期リターンは、債権1.2%に対し、株式6~7%。株式が上回るのは企業の収益でその価値が高まるから。
7. 日本以外への国際分散投資については?
→必要ないと考える。過去プライベートバンクでの経験から、顧客の資産運用で最も大事なのは、顧客資産の保全。
これはつまり、顧客が生涯の多くを過ごす国の通貨を最大化することである。
その国の通貨の価値を考慮する上で、優先順位高い順に並べると、戦争>インフレ>景気>金利となり、投資対象は身近なもので投資する人自身が分かるものにすべき。