前回に続き、東京証券取引所JPX主催の+YOU 投資未経験者・初心者向けセミナー という投資イベントのレポートをお届けする。
・前回記事
1回目 澤上 篤人氏の講演ポイント
2回目 配布資料による補足
3回目 参加者との質疑応答
前回は澤上 篤人氏の講演ポイントを紹介したが、そのエネルギッシュな話からはカットされた投資アイデアに関係する話を、配布資料を用いて補足説明を試みたい。
・預貯金による資産効果
高度成長期は郵貯金中心で十分だった。日本経済の成熟化で所得の伸びは鈍り、年金も当てにならないし、老後生活に不十分。長生きリスクも大きくなってきた。
→人生設計に狂いの生じない幸せな時代は終わった。
郵貯金では財産を減らすだけ。
貯蓄の食い潰しが現実的になっていき、財産作りにならない。
→これからはお金にも働いてもらわなくては、が常識となる。
・財産作りの王道は株式投資
株式、債券、商品、貴金属などあらゆる投資商品はその時々の金利水準と需給関係、市場での人気によって価格は決まる。
株式は唯一企業の利益成長というプラスアルファが乗っかる。上乗せされる分、他の投資商品を圧倒した財産作りになっていく。
・生活者投資家の役割と財産作り
毎日の生活に欠かせない、なくなっては困る企業を応援する。
消費者として売上に貢献する、株主として応援する。
なにがあっても潰れっこない企業の応援株主となることで、安全かつ着実に財産作りとなっていく。
・企業を応援するのが長期投資
<株価下落時>
売りが多いから暴落する。長期投資かの応援買い=売りを吸収していく。長期投資家が応援しない企業はどんどん株価が下がっていく。
<株価上昇時>
世の中で永久に売れるものはない、売りが途切れたら株価は下げ止まりちょっとした買いで上昇に転じていく。上昇相場の勢いがついてくるにつれ、相場追いかけ型の一般投資家が買い群がってくる。