東京証券取引所JPXが主催する「+YOU 投資未経験者・初心者向けセミナー 」という投資イベントに参加したのでレポートする。
・+YOU 投資未経験者・初心者向けセミナー
さわかみ投信創業者澤上 篤人氏による長期投資がもたらす明るい未来と題する講演と
質疑応答の構成で3回に分けて内容紹介する。
1回目 澤上 篤人氏の講演ポイント
2回目 配布資料による補足
3回目 参加者との質疑応答
まずは、なぜこのイベント参加したかというと、澤上 篤人氏という業界の著名人の話を直接聞きたいのが動機だったが、参加して大正解。
とても70歳過ぎとは思えないほど、エネルギッシュで話す言葉に力がこもっていて、大いに刺激を受けた。
講演ポイントを、ズバリ一言で澤上 篤人氏のメッセージを表すと、ファイナンシャル・インデペンデンスを目指そうということでした。
ファイナンシャル・インデペンデンスとは、このぐらいあれば、もうお金お金であくせくしたり不安になったりしない。 そのぐらいの資産を築き上げた状態。
その状態、資産額は人それぞれ違うが、その状態に持っていく上で株式の長期投資は有効な手段なので、生活に必要な資金を定め、時間分散を利用してそこに向けて増やしていこうと。
・澤上 篤人氏のブログ ファイナンシャル・インデペンデンス
ファイナンシャル・インデペンデンス以外で、澤上 篤人氏が強調して説明されていたのが、下記2点。
・成熟社会の消費
日本はものをどんどん買う時代からもので満たされた時代になりお金使わなくなった。
かつては、世界に例を見ない長期右肩上がり成長で、国民がお金をものに使いまくった。しかし、欲しいものはほとんど手に入り、お金を抱え込むようになった。
高度成長期には、みなが右肩上がりの三角形グループの勢いに乗っていたが、全員参加のこのグループが消えてなくなり、自助努力と適者生存が問われるようになって、右往左往し始めたが、経済ではそれが当たり前の状況。
雇用が海外に移り、失業が増えた。シャープの身売りは昔はあり得なかった。日本経済は発展拡大段階から、成熟国型にシフトしたという事。
・寄付文化を作りたい
澤上 篤人氏は、5年前からオペラ財団、寄付財団など運営している。
澤上 篤人氏は、日本にかっこよくお金を使う文化を広げようと考えたため。
その背景は、米国のNPOや協会は、富裕層からの寄付金を活動資金に、社会的弱者を支援しているが、NPOの仕事自体と稼げる職業である。
日本に預貯金が851兆円あり、その1%が寄付されれば、1.7%の経済成長に繋がり、2%寄付されれば、3.4%の成長に繋がる。
芸術家やスポーツマンはギリギリの生活をしている人いもいるので、そういった所に寄付が回れば、消費が即座に発生し、経済成長に繋がる。
・澤上 篤人氏 オペラ財団
次回は、配布資料を用いて、澤上 篤人氏の講演を補足してみる。