配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
昨年紹介した西日本旅客鉄道に続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事まとめ
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはKDDI<9433>。
大手の一角を占める通信事業会社で、auブランドの携帯電話サービスは国内2位。
個人向けで携帯電話、コンテンツ、法人向け・グローバルサービスでIoT基盤、ICT、データセンターなどを提供。グローバルビジネスは世界60都市100拠点にネットワークがあり、世界20都市40拠点でデータセンターサービスを提供する。
また傘下企業に沖縄セルラー電話、ジュピターテレコム、ビッグローブ、エナリス、カカクコムなどを抱える。
前述の基準に照らしてみて、全て満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→Yes
KDDIの売上高・営業利益の13年間の推移は、売上高は順調に拡大し、なんと5兆円を超えている。利益も順調に拡大し、コロナ影響が出た2020年3月度も微増している。
一方、営業キャッシュフローは、過去13年以上に渡り安定的な水準を維持。今年度も営業キャッシュフローはプラスで脅威の1.3兆円、フリーキャッシュフローもプラスの見込み。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
KDDIの株主優待は、100株保有の場合、保有期間5年未満かつ100株~999株保有の株主の場合は、3,000円相当のカタログギフトから優待を選択できる。
下記リンク先に例が挙げられており、北海道の十勝スイーツアイス、長野の信州蕎麦など地域の名産品から選ぶことができる。
株主優待制度 | 個人投資家の皆さまへ | KDDI株式会社
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ Yes
2021/3/5時点の株価でみると、1株あたりの配当115円の実績で、配当利回り(税引前)は3.5%と、利回りは基準以上になる。