今年も定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2月25日の週のデータを確認する。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
2月25日の週は、日経平均株価が2月25日始値の21,567円から3月1日終値の21,602円と小幅35円上昇し、TOPIXも2月25日始値の1619ポイントから3月1日終値の1615ポイントと4ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,952億円の5週連続の売り越し、一方、個人投資家は896億円の3週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は222億円の2週ぶりの買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が1,039億円の3週連続の買い越し、 個人投資家は896億円の3週連続の売り越し、信託銀行は191億円の週ぶりの売り越しだった。
相場は、米国金利上昇と為替の円安ドル高により日経平均株価が週末に大幅反発し、また米中貿易協議の進展期待から中国・上海株の堅調推移が好感され、2カ月半ぶりに2万1600円台を回復した。来週以降も市場動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 2月第4週目が2月25日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。