定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、11月5日の週のデータを確認する。
さて統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
11月5日の週は、日経平均株価が11月5日始値の22,002円から11月9日終値の22,250円と248円の上昇、TOPIXが11月5日始値の1644ポイントから11月9日終値の1672ポイントと28ポイント上昇した。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2,440億円の2週連続の買い越し、一方、個人投資家は1,776億円の2週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1,358億円の4週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が3,835億円の5週ぶりの買い越し、 個人投資家は1,896億円の2週連続の売り越し、信託銀行は2,084億円の2週ぶりの売り越しだった。
現物株と先物合計は、外国人投資家による売り越しが続いていたが、5週ぶりに買い越しに転じた。
久しぶりに現物株と共に買い越しになったので、年末にかけてこの勢いが持続するのかウオッチしていきたい。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 11月第1週目が11月5日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。