定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2020年7月20日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
7月20日の週は、日経平均株価が7月20日始値の22,772円から7月22日終値の22,751円と21円下落し、TOPIXも7月20日始値の1577ポイントから7月22日終値の1572ポイントと5ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは7月20日始値の10526ポイントから7月24日終値の10363ポイントと163ポイント下落し、上海総合指数は7月20日始値の3243ポイントから7月24日終値の3196ポイントと47ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は849億円の2週ぶりの買い越し。
一方、個人投資家は248億円の2週連続の売り越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は135億円の7 週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は133億円の3週連続買い越し。一方、個人投資家は60億円の2週連続売り越し、信託銀行は268億円の2週ぶりの売り越し。
7月20日の週は、米国での新型コロナウイルス感染再拡大が再び重しとなったが、現物株および先物との合計で外国人投資家が揃って買い越した。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、7月第3週目が7月20日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。
