配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
先日紹介したサカタのタネに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回は6月優待企業を紹介する。
・6月優待企業 記事
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのは本田技研工業<7267>。
自動車で世界6位・オートバイで世界1位のメーカー。
世界各地の生産・販売ネットワークで、四輪車・二輪車のグローバル供給を行いつつ、船外機、小型ジェット機、ロボットなども生産。
主力車種は、N BOX、アコード、シビック、フィット、CR-V、フリード、アキュラなど。
ハイブリッド車ではアコード ハイブリッドを始め10車種以上あり、燃料自動車ではクラリティ フューエル セルもラインアップ。
燃料電池車、EV電池開発、自動運転では米ゼネラルモーターズ(GM)と提携。
二輪車のスーパーカブは世界生産累計1億台を達成。
自動車以外では、2015年就航の小型ビジネスジェット機ホンダジェット、汎用エンジン、船外機発電機、二足歩行ロボットアシモなどを開発・製造・販売。
2017年には、自動運転AI技術で中国センスタイムと業務提携。2018年には先に述べた自動運転でGMと業務提携。
・本田技研工業 IRページ
前述の基準に照らし、3つの項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→Yes
本田技研工業の売上高・営業利益の15年間推移は、売上高は右肩上がりだが、コロナにより一時的な落ち込みが2021年度は出たが、2022年度予想は2020年度レベルに戻る。
営業利益は横ばいの傾向にあるが、2008年度の最高益更新までにはまだかかる見通し。
一方、営業キャッシュフローは、リーマンショックやコロナ渦でもプラス水準を長年維持しており強固。フリーキャッシュフローも2015年度以降はプラス水準を維持し、現金・現金等価物の水準は右肩上がりで伸びている。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
本田技研工業の株主優待は、100株保有の場合、6月末時点で保有している場合、株主様視察会とHondaカレンダーの特典を受けられる。
これが3月末時点で保有の場合は鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎの優待券。
なお、12月末時点で保有の場合はEnjoy Honda招待の特典があったが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、残念ながら中止になっている。
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3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ Yes
2021/5/29時点の株価でみると、1株あたりの110円の配当だったので、配当利回り(税引前)は3.17%と、利回りは基準未満になる。