配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
先日紹介した本田技研工業に続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回も6月優待企業を紹介する。
・6月優待企業 記事
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはヤマハ発動機<7272>。
二輪車メーカーで、二輪車、四輪バギー、電動アシスト自転車を中心に、水上ビークル、船外機、ボート、エンジン、ロボティクスなどの製造と販売を手掛ける。
主力商品は、ロードスポーツやオフロードのモーターサイクル、ボートや船外機やマリンジェットなどのマリン製品、スノーモビルやバギーのレジャービークルにまたがる。
二輪車は世界2位、船外機やウォータービークルは世界1位。
二輪車はアセアン諸国・インド市場が主力で、モデル開発の集約、部品調達先集約、6拠点体制によるグローバル・コストダウンに取り組んでいる。
また2017年に医療装置分野に参入し、ヤマハ<7951>と産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発した。2018年には米エヌビディア社と次世代ビークルで協業。
・ヤマハ発動機 IRページ
株主・投資家情報 | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.com)
前述の基準に照らし、3つの項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→Yes
ヤマハ発動機の売上高・営業利益の15年間推移は、売上高は右肩上がりだったが、2015年度から横ばいで推移した。2021年度はコロナの影響を受けた前年を上回る見通し。
営業利益も横ばいの傾向にあり、2017年度の最高益更新までにはまだかかる見通し。
一方、営業キャッシュフローも、リーマンショックの2008年度と2012年度以外はプラス水準を長年維持しており強固。フリーキャッシュフローも2016年度以降はプラス水準を維持し、現金・現金等価物の水準は右肩上がりで伸びている。
2.生活に役立つ優待が期待できる→おそらくYes
ヤマハ発動機の株主優待は、6月末時点で保有している場合は、1,000株以上で自社カレンダーが贈呈される。
一方12月末時点であれば、100株保有の場合、ポイントに応じて地元名産品、ヤマハ発動機ジュビロのラグビー観戦ペアチケット、施設利用割引券などと交換可。
3年以上継続保有の場合は1000ポイント追加される。
個人投資家の皆さまへ-株主優待 (yamaha-motor.com)
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ Yes
2021/5/29時点の株価でみると、1株あたりの90円の配当予想なので、配当利回り(税引前)は2.77%と、利回りは基準未満になる。
2020年度実績だと1株あたり90円の配当だったので、配当利回り(税引前)は1.85%。