定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、12月9日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
12月9日の週は、日経平均株価が12月9日始値の23,544円から12月13日終値の24,023円と479円上昇し、TOPIXも12月9日始値の1726ポイントから12月13日終値の1739ポイントと13ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは12月9日始値の8650ポイントから12月9日終値の8621ポイントと29ポイント下落し、上海総合指数は12月9日始値の2914ポイントから12月13日終値の2967ポイントと53ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2,852億円の2週ぶり買い越し、一方、個人投資家は3,711億円の3週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は58億円の2週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が6,278億円の2週ぶりの買い越し、個人投資家は3,714億円の3週連続売り越し、信託銀行は8週連続の279億円の売り越し。
12月9日の週は、現物株及び現物株+先物合計のどちらも外国人投資家が買いに転じた。
次週以降も株式市場、通商問題や外国人投資家動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 12月第2週目が12月9日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。