今年も定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2月4日の週のデータを確認する。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
2月4日の週は、日経平均株価が2月4日始値の20,831円から2月8日終値の20,333円と498円下落し、TOPIXも2月4日始値の1570ポイントから2月8日終値の1539ポイントと41ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,536億円の2週連続の売り越し、一方、個人投資家は268億円の5週ぶりの買い越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は198億円の2週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が645億円の2週連続の売り越し、 個人投資家は860億円の2週連続の買い越し、信託銀行は1,552億円の3週連続の売り越しだった。
米中貿易協議の先行き懸念を受け、日経平均は前週末比455円安の2万333円と5週ぶりに反落した。来週以降も市場動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 2月第1週目が2月4日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。