昨日に続き、山形のつみたてNISA(つみっプ) meetupという個人投資家と金融庁の意見交換会での気付きを紹介させて頂きます。
・前回の記事
昨日の記事では金融庁から説明のあった内容から、NISA制度利用状況と都道府県別の投資家意識を紹介しました。
今回はつみたてNISAに関する投資リターンの気付き2点を紹介します。
1. 世界の主要株式に1988年から20年つみたて投資をした場合のリターン
長期投資の効果を示すグラフが参考になったので数値をピックアップ。開始年度によってリターンはいかようにも変わるが。
新興国 MSCIエマージング 9.5%
米国 S&P500 9.1%
先進24ヵ国(日本除く) MSCIコクサイ 8.2%
グローバル MSCIエマージング7.9%
日本 日経平均 5.5%
記憶が正しければ、過去参加したマネックス証券主催江守氏のオンラインセミナーで米国株特化で開始年度1年ずつずらした場合の5年, 10年, 15年の累計リターンをまとめた内容があった。どの年度から始めてもプラスだった。但し10月の米国株式下落前。
2. 個社ごとの運用損益別顧客比率(運用損益0以上の顧客割合が高い順)
金融庁が共通KPI報告があった36事業者の公表データを、パフォーマンス順に並べたグラフ。より詳細の内容は下記金融庁Webサイトにあり、別の機会に紹介する。
「顧客本位の業務運営に関する原則」を採択し、取組方針・KPIを公表した金融事業者のリストの公表について
基準日は18年3月末時点で、パフォーマンストップ5社とワースト5社の顧客運用損益プラス比率は下記の通り。こう見ると、コモンズ投信、レオス・キャピタルワークス、セゾン投信の独立系が上位3つを占め、活躍が目覚ましい。
・トップ5社
1. コモンズ投信(98%) 2.レオス・キャピタルワークス(91%) 3. セゾン投信(85%) 4. 丸三証券(79%) 5. 野村證券(77%)
・ワースト5社
1. あおぞら銀行(32%) 2. 三菱UFJモルガンスタンレーPB証券(37%) 3. 関西アーバン銀行(40%) 4. 岡三証券(41%) 5. 三井住友信託銀行(43%)
・コモンズ投信 Webサイト
・レオス・キャピタルワークス Webサイト
・セゾン投信 Webサイト
なお、当日金融庁から説明されたつみたてNISAのトピックは下記5つだった。
1. 長期・積立・分散投資
2. つみたてNISAについて
3. iDeCoについて
4. コーポレートガバナンスについて
5. 資産形成に関する山形県の現状