定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年10月18日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
10月18日の週は、日経平均株価が10月18日始値の29,093円から10月22日終値の28,804円と289円下落し、TOPIXが10月18日始値の2028ポイントから10月22日終値の2002ポイントと26ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは10月18日始値の14839ポイントから10月22日終値の15090ポイントと251ポイント上昇し、上海総合指数は10月18日始値の3571ポイントから10月22日終値の3582ポイントと11ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,089億円の2週ぶりの売り越し。
一方、個人投資家は416億円の2週ぶりの買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は546億円の8週ぶりの買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は1,452億円の3週連続の買い越した一方、個人投資家は351億円の2週ぶりの買い越し、信託銀行は718億円の2週ぶりの売り越し。
10月18日の週は、週後半に中国・恒大集団に対する懸念が再燃し、日経平均株価は前週末比で2週ぶりに下落した。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、10月第3週目が10月18日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。