定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年9月13日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
9月13日の週は、日経平均株価が9月13日始値の30,372円から9月17日終値の30,500円と128円上昇し、TOPIXが9月13日始値の2084ポイントから9月17日終値の2100ポイントと16ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは9月13日始値の15211ポイントから9月17日終値の15043ポイントと168ポイント下落し、上海総合指数は9月13日始値の3699ポイントから9月17日終値の36613ポイントと86ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は500億円の3週ぶりの売り越し。
一方、個人投資家は520億円の4週連続の売り越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は3,775億円の3週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は2,315億円の4週ぶりの売り越し。
一方、個人投資家は224億円の4週連続の売り越し、信託銀行は922億円の3週連続の買い越し。
9月13日の週は、短期急騰の反動が警戒されたものが、自民党総裁選で選出される新首相への期待が上回り、日経平均株価は前週末比で4週続伸し、31年ぶり高値圏に上昇した。来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、9月第2週目が9月13日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。