定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2022年2月21日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
2月21日の週は、日経平均株価が2月21日始値の26,771円から2月25日終値の26,476円と295円下落し、TOPIXが2月21日始値の1901ポイントから2月25日終値の1862ポイントと39ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは2月22日始値の13424ポイントから2月25日終値の13694ポイントと270ポイント上昇し、上海総合指数は2月21日始値の3488ポイントから2月25日終値の3451ポイントと37ポイント下落した。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2,678億円の2週ぶりの売り越し。
一方、個人投資家は1,647億円の2週連続の買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は502億円の5週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は3,083億円の2週連続の売り越した一方、個人投資家は1,058億円の2週連続の買い越し、信託銀行は502億円の5週連続の買い越し。
2月21日の週は、ロシアのウクライナ侵攻が嫌気され、世界同時で株式安の様相となり、日経平均株価は前週末比で2週連続大幅安となった。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、2月第3週目が2月21日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。