定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2022年1月4日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
1月4日の週は、日経平均株価が1月4日始値の29,098円から1月7日終値の28,478円と620円上昇し、TOPIXが1月4日始値の2015ポイントから1月7日終値の1995ポイントと20ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは1月3日始値の15732ポイントから1月7日終値の14935ポイントと797ポイント下落し、上海総合指数は1月4日始値の3649ポイントから1月7日終値の3579ポイントと70ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2,988億円の3週連続の買い越し。
一方、個人投資家は3億円の5週連続の売り越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は572億円の2週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は3,478億円の3週連続の買い越した一方、個人投資家は84億円の5週ぶりの買い越し、信託銀行は597億円の2週ぶりの売り越し。
1月4日の週は、米国株市場の動向に振り回され、株価が乱高下となった日経平均株価は前週末比で5週ぶりに反落した。
海外投資家が7週ぶりに買い越した。来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、1月第1週目が1月4日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。