配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
前回紹介した11月優待のサムティに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回も11月優待企業を紹介する。
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769>。
名古屋本社の複合型書店。
遊べる本屋をコンセプトに、書籍や雑貨、CD・DVDや食品、アパレル等を陳列販売する小売業を営み、2021年5月時点で店舗数334がある。
ショッピングセンターでの出店が中心で、250店舗以上あり、主力書店ヴィレッジヴァンガードは、インテリア・アパレル・食料品・玩具等の雑貨類が売上の約70%。
その他に、new styleという生活雑貨やインテリア雑貨の販売)、アウトレットVillage Vanguard等を運営。2016年エスニック商品販売のチチカカをネクスグループに売却。
・ヴィレッジヴァンガードコーポレーション IRページ
株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (village-v.co.jp)
前述の基準に照らし、1つのみ項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→No
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの売上高・営業利益の推移は、コロナ影響以前の2016年にピークアウトしており、コロナの影響もあり、2020年度と2021年度は右肩下がりの売上傾向。
営業利益は、売上よりピークアウトが早く、2011年がピークで、それ以降は右肩下がりで、ここ8年は横ばい傾向。
一方、営業キャッシュフローは概ねプラス水準で、過去10年でマイナス水準は2年。
一方フリーキャッシュフローは、不安定で、過去10年でマイナス水準は5年と営業CFの稼ぎが弱く、投資CFを十分まかなえていない。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの株主優待は、11月末時点で100株以上保有の場合、1万円相当の買物券(1,000円×10枚)が頂ける。
利用制限として、自社店舗で2,000円(税込)以上の買物につき2,000円(税込)ごとに1枚利用可。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ No
2021/10/17時点の株価でみると、1株あたり0円の配当実績なので、配当利回り(税引前)は0%。