配当・株主優待が充実する企業を紹介するこのシリーズ。
昨日紹介した9月優待のケーズホールディングスに続き、2021年NISA枠を活用した株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、今回も9月優待企業を紹介する。
これまで述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定し、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはヤマダホールディングス<9831>。
国内最大の家電量販店。
群馬県を基盤に郊外型大規模店舗のテックランド YAMADA、都市型大規模店舗のLABI YAMADAを全国展開する。
店舗数はグループ直営店舗が2021年3月時点で1003ある。
その他に量販店ベスト電器・地域密着型の家電量販店マツヤ、更に住宅メーカーヤマダホームズとヒノキヤグループ、また家具大塚家具など展開する。
家電と、新築及びリフォームに、インテリア提案など、家まるごとのサービス提供店舗家電住まいる館を推進する。
2011年に現ヤマダホームズのエス・バイ・エルの子会社化により、スマートハウス販売とリフォームに進出。
2012年にベスト電器と資本・業務提携し、2017年に船井電機<6839>のテレビ等製品の国内独占販売を開始、2019年大塚家具<8186>と業務提携・子会社化、2020年レオハウスを買収・完全子会社化した。
・ヤマダホールディングス IRページ
IR情報 -YAMADA HOLDINGS- (yamada-holdings.jp)
前述の基準に照らし、2つの項目を満たすと判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→No
ヤマダホールディングスの売上高・営業利益の推移は、2011年度にピークを付けた後、踊り場になり、その後横ばい傾向にある。
営業利益も、同様の傾向で2011年度につけた水準が過去最高で、コロナ下の2021年度及び2022年度は回復傾向にあるが道半ば。
一方、営業キャッシュフローは概ねプラス水準だが、フリーキャッシュフローは2012年度から2016年度までマイナス及びブレークイーブン水準で、それ以降はプラス水準を維持。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
ヤマダホールディングスの株主優待は、9月末時点で100株以上保有している場合、500円相当の優待券を2枚頂ける。合計1000円以上の現金買物につき、1枚利用可で、特別提供品は対象外。他の値引き券との併用は不可。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→ Yes
2021/9/27時点の株価でみると、1株あたり18円の配当実績なので、配当利回り(税引前)は3.76%。