定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年4月26日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
4月26日の週は、日経平均株価が4月26日始値の29,095円から4月30日終値の28,812円と283円下落し、TOPIXも4月26日始値の1922ポイントから4月30日終値の1898ポイントと24ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは4月26日始値の14052ポイントから4月30日終値の13962ポイントと32ポイント上昇し、上海総合指数は4月26日始値の3484ポイントから4月30日終値の3446ポイントと38ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は184億円の2週ぶりの買い越し。
一方、個人投資家は1,372億円の4週連続の買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は157億円の3週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は1,754億円の2週連続の売り越し。一方、個人投資家は2,220億円の4週連続の買い越し、信託銀行は2,361億円の2週ぶりの売り越し。
4月26日の週は、GW大型連休を控えた手仕舞い売りに押され、日経平均株価が前週末比で4週連続の下落となった。海外投資家が3週ぶりに買い越した。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、4月第4週目が4月26日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。