昨日に続きユーザベースの株主総会に参加した様子を複数回に分けてお伝えする。
・前回までの記事
ユーザベースのCo-CEO稲垣氏より、5つの決議議案の紹介があり、それに関連する株主とユーザベース経営陣の質疑応答が行われたのでその概要を紹介する。
質疑応答のやりとりは、まず株主総会開催前日までに寄せられた質問に対する回答が行われ、続いて当日オンラインからの質問、最後に会場からの質問の順番で進められた。
オンラインからの質問はSlidoというWebサービスを活用して、注目度の高い質問を優先的に取り上げて、回答していた。
アイデア投資家の聞き取りと理解できた範囲で紹介する。
<開催前日までに寄せられた質問とユーザベース回答>
質問1. 決算資料に出てくる繰延税金資産30億円、欠損金の業績影響を知りたい。
→回答) Quartz事業撤退により発生した会計処理の話を理解。
P/Lへの影響は、一定の条件を満たせば、税負担金が増えないというメリットがある。
Cashflowへの影響は、30億円がキャッシュアウトしないことを意味する。
質問2. 2月の好決算でも株価は下落している。方針や体制が弱いのでは?
→回答) 30%成長を打ち出した。そのグロース(成長ポテンシャル)を訴求している。
IRは、CEO, CFOと数名のスタッフで取り組んでいる。
2020年通期の決算発表後、100名程度のアナリスト等から問い合わせがあった。
今後は海外のグロース投資家との面会を増やしていく。
<当日オンラインからの質問とユーザベース回答>
3.Projectへの取締役会の関与の仕方について質問したい。
→回答) 経営アドバイスと業務執行の分離である。
アドバイザリーボードで、業務執行を監督する。具体例としてサクセッションプランなどがある。