定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年2月15日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
2月15日の週は、日経平均株価が2月15日始値の29,662円から2月19日終値の30,017円と355円上昇し、TOPIXも2月15日始値の1945ポイントから2月19日終値の1928ポイントと17ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは2月16日始値の14152ポイントから2月19日終値の13874ポイントと278ポイント下落し、上海総合指数は2月18日始値の3721ポイントから2月19日終値の3696ポイントと25ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は3週ぶりの382億円の売り越し。
一方、個人投資家は29億円の3週連続の売り越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1,929億円の6週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は1,848億円の3週ぶりの売り越し。一方、個人投資家は383億円の3週ぶりの買い越し、信託銀行は428億円の6週ぶりの買い越し。
2月15日の週は、経済活動の正常化期待が高まり、日経平均が前週末比で3週連続上昇し、30年半ぶりに3万円大台に達した。
データで見る日経平均 30年半ぶり3万円台: 日本経済新聞 (nikkei.com)
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、2月第3週目が2月15日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。