定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2021年1月25日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
1月25日の週は、日経平均株価が1月25日始値の28,698円から1月29日終値の27,663円と1035円下落し、TOPIXも1月25日始値の1862ポイントから1月29日終値の1808ポイントと54ポイント下落。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは1月25日始値の13681ポイントから1月29日終値の12985ポイントと696ポイント下落し、上海総合指数は1月25日始値の3605ポイントから1月29日終値の3483ポイントと122ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2週連続の748億円の売り越し。一方、個人投資家は4,300億円の3週連続の買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1,028億円の3週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は外国人投資家は3,059億円の3週連続の売り越し。一方、個人投資家は5,269億円の3週連続の買い越し、信託銀行は1,719億円の3週連続の売り越し。
1月25日の週は、米国株式が主導で週後半に株価は崩れ、日経平均株価が前週末比から5週ぶりに大幅下落した。この週は海外投資家が2週連続で売り越した。
来週以降も投資家動向や資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、1月第4週目が1月25日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。