前回のエイチ・ツー・オー リテイリングに続き、2020年NISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのは丸井グループ<8252>。
丸井が中核の持株会社で、百貨店マルイと商業施設モディでアパレルや家庭用品等の販売、施設の賃貸・運営管理を手掛ける一方、クレジットカード・ローンなども営む。
百貨店は首都圏中心に東海・関西・九州で25店舗あり、自主・プライベートブランドの開発・運営を行う。カード部門はエポスカードを展開。百貨店型ビジネスモデルから不動産契約によるショッピングセンターや定期借家型に転換中。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
エイチ・ツー・オー リテイリングの売上高・営業利益の10年間の推移は、売上は5年前に規模縮小し、そこから横ばい。今年度はコロナ影響で微減の見通し。
一方利益は、リーマンショックをボトムとして、右肩上がりで増加。今年度はコロナ影響で3年前の水準に低下の見通し。
一方、営業キャッシュフローは、2017年をボトムとして、この2年は安定的にキャッシュを生み出している。現金・現金同等物は営業CFがマイナス時期も他での手当てで安定的に推移。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
エイチ・ツー・オー リテイリングの株主優待は、100株保有の場合、優待買物割引券と株主優待エポスポイントの2つ。
優待買物割引券は、(1)優待買物割引券(1,000円相当)、(2)マルイウェブチャネルで利用できるWebクーポンの2本立て。
株主優待エポスポイントは、(1)エポスカード保有の場合は1,000円相当、(2)エポスゴールド・プラチナカード保有の場合は2,000円相当が頂ける。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→Yes
2020/11/13時点の株価でみると、1株あたりの配当257円の予想で、配当利回り(税引前)は2.48%と、利回りは基準以下になる。