前回の本田技研工業に続き、2020年のNISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>。
阪急百貨店と阪神百貨店が中核の阪急阪神東宝グループ。
関西が商圏で、阪急百貨店、阪神百貨店、スーパーマーケット イズミヤ、阪急オアシスを展開する。その他に、不動産開発、ビジネスホテル・ショッピングセンター・飲食店の運営なども手掛ける。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
エイチ・ツー・オー リテイリングの売上高・営業利益の10年間の推移は、売上は過去6年間横ばいだったが、今年度もコロナ影響で微減の見通し。利益は4年前をピークに、昨年度と今年度は大幅低下。
一方、営業キャッシュフローは、10年間黒字推移しているが、3年前から規模縮小しているものの、現金・現金同等物も積みあがっており安定性がある。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
エイチ・ツー・オー リテイリングの株主優待は、100株保有の場合、株主優待券、阪急キッチンエール新規入会の優待があるのが特徴だ。
株主優待券は、H2Oリテイリンググループの各店舗で利用でき、商品購入や飲食の際、商品・飲食代金が所定割引を受けられる。
阪急キッチンエール新規入会の優待は、 月会費2ヵ月分無料と、入会から1ヵ月以内に注文の方はエールポイント2,000ポイント(2,000円相当)がプレゼント。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→Yes
2020/11/6時点の株価でみると、1株あたりの配当25円の予想で、配当利回り(税引前)は4.03%と、利回りは基準以下になる。