前回のゲオホールディングスに続き、2020年のNISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのは富士フイルムホールディングス<4901>。
精密化学をドメインとするメーカーで、幅広い商品・サービスの製造販売を手掛ける。
例えば、フォトイメージング、光学・電子映像、医療機器、医薬品・再生医療、高機能材料、オフィス用複写機・複合機など。
ホールディングスの下に富士フイルム、富士ゼロックス、富士フイルム富山化学工業、富士フイルム和光純薬などの事業会社がある。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
売上高・営業利益の10年間の推移で、売上・利益は横ばい。伸び悩みのように見える。コロナの影響で前年20年3月度より微減の見通し。
一方、キャッシュフローの10年間推移は黒字が継続しており、現金・現金同等物は十分な水準にある。フリーキャッシュフローはプラスだが、近年営業CFのプラスを投資CFと財務CFの合計が相殺するレベル。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
富士フイルムホールディングスの株主優待は、100株保有の場合、自社ヘルスケア商品優待割引(申込制)が頂け、グループのヘルスケア商品を優待割引で購入できる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→No
2020/10/23時点の株価でみると、1株あたりの配当95円の予想で、配当利回り(税引前)は1.76%と、利回りは基準以下になる。