前回のゲオホールディングスに続き、2020年のNISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのは日本製紙<3863>。
王子グループと並び、大手製紙メーカーの一角。紙・板紙(洋紙、パルプ)と生活紙(包装用紙、段ボール原紙、紙パック)を製造販売しており、洋紙は国内1位、出版用紙の約40%を生産している。
製紙以外ではエネルギー(電力卸、太陽光発電設備設置、バイオマス燃料開発)やケミカル(化成品・機能材料)事業を手掛ける。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
売上高・営業利益の10年間の推移で、売上はしばらく横ばいで、コロナの影響で前年20年3月度より微減の見通し。利益は中期トレンドとしては若干悪化方向。
一方、キャッシュフローの10年間推移は黒字が継続しているものの、近年は投資CFも同規模あり、フリーキャッシュフローはここ3年はトントン。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
日本製紙の株主優待は、100株保有の場合、自社製品の詰め合わせとして、ボックスティッシュ、トイレットペーパーなどが頂ける。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→Yes
2020/10/23時点の株価でみると、1株あたりの配当40円の予想で、配当利回り(税引前)は3.18%と、利回りは基準以下になる。