前回のゲオホールディングスに続き、2020年のNISA枠が残っており株主優待投資検討中の方に、アイデア投資家が投資ビギナーの家族に勧める目線で、3月優待企業を紹介する。
・3月優待企業の記事
前回述べた通り、選定企業の基準は、投資ビギナーの家族に勧めるケースを想定したので、以下の3点を特に意識した。
1.業績の振れ幅が少ない=業績が安定的。
2.生活に役立つ優待が期待できる=興味を持てる、ユーザー目線で企業を見れる。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる=長期保有で優待+αのメリットあり。
今回紹介するのはクオールホールディングス<3034>。
調剤薬局のチェーン大手で、首都圏中心に処方元医療機関とマンツーマンの調剤保険薬局 クオール薬局を運営する。2020年3月時点で805店舗ある。
ローソン併設型、ビックカメラ店内、JR西日本や小田急の駅構内など、大手流通チェーンと店舗連携している。
前述の基準に照らしてみて、それぞれ満たしていると判断した。
1.業績の振れ幅が少ない→おそらくYes
売上高・営業利益の10年間の推移で、売上は右肩上がりで伸びており、コロナの影響でも前年20年3月度より微増の見通しと非常に好調である。2018年度をピークに伸び悩んでいる。
一方、キャッシュフローの10年間推移は黒字が継続しており、近年は現金・現金同等物が積みあがっており安定性がある一方、継続的に投資をしており、フリーキャッシュフローがマイナスになる年もある。
2.生活に役立つ優待が期待できる→Yes
クオールホールディングスの株主優待は、100株保有の場合、自社プライベートブランド商品などから選べる3,000円相当のカタログギフトが頂ける。
3.優待に加え、配当利回り2%以上期待できる→Yes
2020/10/23時点の株価でみると、1株あたりの配当28円の予想で、配当利回り(税引前)は2.28%と、利回りは基準以下になる。