定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2020年4月27日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
4月27日の週は、日経平均株価が4月27日始値の19,410円から5月1日終値の19,619円と209円上昇し、TOPIXも4月27日始値の1428ポイントから5月1日終値の1431ポイントと3ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは4月27日始値の8717ポイントから5月1日終値の8604ポイントと113ポイント下落し、上海総合指数は4月27日始値の2812ポイントから4月30日終値の2860ポイントと48ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は1,482億円の3週連続の売り越し。
一方、個人投資家は65億円の2週連続の買い越し。GPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は113億円の9週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、外国人投資家が2,136億円の12週連続の売り越し、個人投資家は1,014億円の3週連続の買い越し、信託銀行は38億円の2連続売り越し。
4月27日の週は、海外投資家が現物株でも先物でも売り越した。
来週以降も外国人投資家動向を中心に資金の動きをウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、4月第5週目が4月27日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。