定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、2020年2月3日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
2月3日の週は、日経平均株価が2月3日始値の22,874円から2月7日終値の23,827円と953円上昇し、TOPIXも2月3日始値の1660ポイントから2月7日終値の1732ポイントと72ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは2月3日始値の9190ポイントから2月7日終値の9520ポイントと330ポイント上昇し、春節明けの上海総合指数は2月3日始値の2716ポイントから2月7日終値の2875ポイントと159ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は2,819 億円の3週ぶりの買い越し、一方、個人投資家は3,187億円の4週連続の買い越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1,313億円の9週連続の売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が7,906億円の6週ぶりの買い越し、個人投資家は4,497億円の4週ぶりの売り越し、信託銀行は3週連続の236億円売り越し。
2月3日の週は、現物株と先物合計で海外投資家が6週ぶりに買い越し、現物株でも3週ぶりに買い越した。来週以降も新型肺炎コロナウイルスの影響を、株式市場の外国人投資家動向と共にウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 2月第1週目が2月3日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。