先週末参加した楽天証券主催の「新春講演会2020」の様子をお伝えする。
・ファンドマネージャー石原順氏に関する記事
www.investor-2018.com
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今回は楽天証券チーフストラテジスト 窪田氏による講演。
テーマは2020年日本株投資戦略。
・窪田氏プロフィール、連載記事
ポイントとしては、1つが長期投資の目線から日本株は買い場と判断していること。
もう1つがグロース株とバリュー株に分散投資しましょうということ。
まず、日本株は買い場と判断したのは、2つのポイントに注目したから。
1 つが配当利回り、もう1つが買収価値から日本株は割安と判断。
東証一部の予想PERは15.8倍と過去の平均より低く、長期金利と東証一部配当利回りの方が利回り高く有利。例えば、TOPIXコア30銘柄で配当利回りトップ5<株価基準は19年11月末>を並べると、いずれも4%以上と高利回り。
・日本たばこ産業<2914> 6.2%
・三菱商事<8058> 4.6%
・三井住友FG<8316> 4.5%
・みずほFG<8411> 4.4%
・三菱UFJ FG<8306> 4.3%
買収価値は不動産各社の含み益に注目。
賃貸不動産の含み益を、2019年3月末時点の有価証券報告書及び決算短信から集めると下記4社は含み益が1兆円を超えている。
1. 三菱地所<8802> 3兆8984億円
2. 三井不動産<8801> 2兆7496億円
3. 住友不動産<8830> 2兆7033億円
4. JR東日本<9020> 1兆4661億円
きっかけは、ユニゾHD<3258>の敵対的買収。
マクロ環境でも平均賃料が上がり、空室率が低下しており、ユニゾHDの2019年3月末時点の有価証券報告書によると賃貸不動産の含み益は1363億円あり、そこに目をつけた投資ファンドやHISなどが買収合戦を始めた。