定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、9月17日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
9月17日の週は、日経平均株価が9月17日始値の21,947円から9月20日終値の22,079円と132円上昇し、TOPIXも9月17日始値の1605ポイントから9月20日終値の1616ポイントと11ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは9月16日始値の8121ポイントから9月20日終値の8117ポイントと4ポイント下落し、上海総合指数は9月16日始値の3041ポイントから9月20日終値の3006ポイントと35ポイント下落。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は619億円の2週連続の売り越し、一方、個人投資家は2,566億円の5週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は117億円の2週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が7,338億円の5週連続の買い越し、 個人投資家は2,575億円の5週連続の売り越し、信託銀行は1,231億円の2週ぶりの売り越しだった。
9月17日の週は、米中貿易摩擦への過度な懸念後退を背景に、海外勢の株価指数先物への買い戻しがあり、現物株と先物合計で外国人投資家は買い越した。
次週以降も株式市場、外国人投資家の動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 9月第3週目が9月17日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。