定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、8月19日の週のデータを確認する。同期間の日本の株価指標に加え、米国・中国の株価指標もウオッチ。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
8月19日の週は、日経平均株価が8月19日始値の20,590円から8月23日終値の20,710円と120円上昇し、TOPIXも8月19日始値の1496ポイントから8月23日終値の1502ポイントと6ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NASDAQは8月19日始値の8006ポイントから8月23日終値の7751ポイントと255ポイント下落し、上海総合指数は8月19日始値の2835ポイントから8月16日終値の2897ポイントと62ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は402億円の4週連続の売り越し、一方、個人投資家は1,314億円の4週ぶりの売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は11億円の2週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が571億円の4週ぶりの買い越し、 個人投資家は2,452億円の4週ぶりの売り越し、信託銀行は346億円の2週ぶりの買い越しだった。
8月19日の週は、海外投資家は相場の上昇局面で断続的に買いを入れたため、売越額が前の週に比べ大幅に減少した。
次週以降も株式市場、外国人投資家の動向をウオッチする。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 8月第3週目が8月19日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。