前日に続き、日経IR・個人投資家フェア2019の様子をお届けする。
今回は会場の企業ブースを訪れたので、その様子を紹介する。
・日経IR・個人投資家フェア2019 企業ブース編の記事
企業ブースで訪れたナブテスコの説明会と配布資料から、注目点を紹介する。
企業のディスクロージャー/IRを支援するプロネクサス<東証1部 7893>。
・ナブテスコ IRページ
ナブテスコは、1944年設立の帝人製機と1925年ナブコが2003年に合併しできた会社。
合併直後の2004年3月期の売上高1254億円から2019年3月期計画3130億円へと15年間で成長続けている。
事業セグメントとして、4つあり最も大きいのコンポーネント(精密減速機、油圧機器)で2018年度売上高2946億円あり、その40%の1193億円を占める。
それに次ぐのがトランスポート(鉄道車両機器、航空機器、商用車機器等)の28%とアクセシビリティ(自動ドア、福祉機器)の26%。
最も目を引いたのはナブテスコの主要納入先が各業界のトップ企業が多いこと。
セグメント別に後ほど紹介する。
コンポーネントセグメントの精密減速機は、世界シェア60%とナンバーワンであり、用途は産業用ロボットの関節や工作機器ATC駆動向けがある。
主要納入先には世界の産業用ロボットメーカーのトップ4を占めるファナック、安川電機、KUKA、ABB等がある。
(参考記事) 産業用ロボットメーカー トップ4
油圧機器は、世界シェア25%を占め、用途は油圧ショベル走行ユニットやコントロールバルブがある。
主要納入先には、小松製作所、コベルコ建機、住友建機の国内勢に加え、成長著しい中国勢のSANY、XCMG、Liu Gong。
鉄道車両機器は、国内シェア50%の鉄道車両ブレーキシステム用途や国内シェア70%のドア開閉装置がある。航空機器はフライトコントロールアクチュエーションは国産機シェア100%でBoeing 777, 737MAX, 777Xや三菱スペースジェットにも採用されている。
主要納入先には、Boeingや川崎重工業や川崎重工業等がある。