定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、4月1日の週のデータを確認する。また同期間の日本の株価指標に加え、今週から米国・中国もウオッチする。
統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
4月1日の週は、日経平均株価が4月1日始値の21,500円から4月5日終値の21,807円と307円上昇し、TOPIXも4月1日始値の1612ポイントから4月5日終値の1625ポイントと12ポイント上昇。
また海外(米国・中国)の株価指標に目を向けると、NADAQは4月1日始値の7800ポイントから4月5日終値の7938ポイントと138ポイント上昇し、上海総合指数は4月1日始値の3111ポイントから4月4日終値の3246ポイントと135ポイント上昇。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は6,227億円の10週ぶりの買い越し、一方、個人投資家は5,576億円の2週ぶりの売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は617億円の2週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が8,028億円の3週ぶりの買い越し、 個人投資家は6,852億円の2週連続の売り越し、信託銀行は437億円の2週ぶりの売り越しだった。
良好な米中経済指標による景気減速懸念後退と米中協議の合意期待を背景に、日経平均株価などの株価指数が前週から大幅反発した。引き続き、相場の動向をウオッチしていく。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 4月第1週目が4月1日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。