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(書評) 市場サイクルを極める ハワード・マークス著 Part1

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昨年11月に日米株価暴落、変動に遭遇し、12月にある書籍を読了した時から2019年の投資テーマはこれでいこうと決めた。それが書名でもある”市場サイクルを極める”。

市場サイクルを極める

www.nikkeibook.com


この書籍の著者ハワード・マークスが書いた”投資で一番大切な20の教え”は、学ぶことが大変多く、過去に投資仲間が書いたnote記事を取り上げた。

www.investor-2018.com

 

”市場サイクルを極める”は、著者ハワード・マークスが、その20の要素の中で最重要項目に一番近いと強調しており、続編としてサイクルとは何かに的を絞った1冊。


この書籍を特に気に入った理由が、ハワード・マークスが顧客向けに書いたレターをメッセージ強調の為、随所で引用しているのだが、古いものでは1991年のものもあり、それが今日でも通用する説得力を持った内容であること。


つまり、サイクルは同じことの繰り返しではないが、過去から学べる要素が多用にあると言うことだ。そこからアイデア投資家が気になったポイントを、各章から一部引用し、10回に分けて気長に紹介していく。

書籍からの引用箇所は・「」で囲み、→は個人的な気付きを記す。

 

<はじめに>
まず参考になる一節が下記である。
・「本書の内容を最大限活かすには、投資家がサイクルを認識し、評価し、そこから読み取ろうとし、示す通りに動く術を身に付ける必要があると説く。サイクルは、著しいアウトパフォーマンスをもたらす鉱脈になりうるのだ。」
 →”サイクル”が何でどう動くか意識しない・読み取らない投資ではなく、その術を身に付けどう投資活動が変わるのか学びたい所存。

 

<第一章:なぜサイクルを研究するのか>
この章で引用したいセンテンスは4つ。
・「以下の3つの点に時間を費やすことが利益につながりやすい方法だと私は考える。
    1. 業界や企業や証券の基礎的要因について、他の誰よりも詳しく知ろうとする。2. 基礎的要因の面から見て適切な価格でなければ投資しない規律を保つ。3. 取り巻く投資環境を理解し、それに適した戦略的なポートフォリオを組むか決める。」
 →当たり前の事だが、押さえるべきポイント、ステップを踏むことが利益につながるはずでそれに向け行動する。

 

・「ポートフォリオ構成の調整は、本書の大部分のページを費やして論じるテーマ。」
・「起きるかもしれない、あるいは起きてしかるべきことについて、またそれがどのようにして起きうるかについて語るのは可能だ。そのようなことを私は趨勢と呼ぶ。」
 →自らのポートフォリオにとって良いシナリオ・悪いシナリオがあっても、それらが全て起きるわけではないが、起きたらどうなるか想像することは大切だと再認識した。

 

・「サイクルを理解することのメリットへと話はつながるのである。以下のように平均的な投資家はサイクルに通じていない。すぐれた投資家はサイクルに注意を向けている。過去にあったパターンが繰り返されている様子はないかと気にかけ、問題とすべきさまざまなサイクルのどこに今、自分たちが位置しているのかを感じとり、自身の行動にどのような影響を及ぼすのかを理解する。」
 →”サイクル”を知ることで、今後どんなことが起き、どんな方向に進んでいくか感じ、自らの行動に活かすまでが、読書する意義だろう。