米国投資メディアBarronsの10月22日号特集"A New Way to Rank the Risks of the Big Tech Stocks"と題して、FAANG株のリスク・スコアを最悪シナリオに基づき定量的に作成しており、概要を紹介する。
Barronsによると、体系的なアプローチを構築して 、次の二つの推計作業を行い、FAANG株のリスク定量化を図ったという。
1. 最悪シナリオの定量化。具体的には、セキュリティー問題が消費者行動と企業の支出にどのように影響を及ぼすか検討利益への影響を算出。
2. リスク・スコアカードを作成。具体的には、過去 1 年間にアナリスト、報道機関、政治家によって議論されてきた 9 つの問題への対処方法をリスト化。
1) 広告への依存度、2) 規制、3) 反トラスト法問題、4) 新たな関税
5) 潜在的なハッキング、6) プライバシーへの懸念、7) 競争
8) ハイテク銘柄の現在/過去バリュエーションとの比較、9) データ漏えい
BarronsによるFAANG株のリスク・スコアカード
・このスコアカードから言えることは、アイデア投資家から見て以下3つだろうか。
1. FAANG ではFacebookとAlphabetが、総合的にみて最も大きなリスクに直面。
2. AppleとNetflix は、プライバシーと政府による介入では他に比べて影響受けにくい。ビジネスモデルが、データや広告への依存度が低い為。一方、広告を原動力とするAlphabetとFacebookはリスクトレードで対極。
3. 総合的に見てAppleとNetflixのリスクが低い 。Netflixはプライバシーと貿易問題の影響を受けにくいが、年初から株価 74%上昇し、PER50から73。来年は、ディズニーが新ストリーミングサービス開始するので、競争激化する。
引き続き、米国株式に関する優れた分析記事を見かけたら紹介したい。