定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、7月23日の週のデータを確認する。
この統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
7月23日の週は、日経平均株価が7月23日始値の22,555円から7月27日終値の22,712円と157円の上昇、TOPIXが7月23日始値の1736ポイントから7月27日終値の1775ポイントと39ポイントの上昇だった。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は859億円の3週連続の買い越しだった。
一方、個人投資家は2186億円の3週連続の売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は2週ぶりの買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が1,440億円の3週連続の買い越し、 個人投資家は1,948億円の3週連続の売り越し、信託銀行は343億円の2週連続の買い越しだった。
今週も外国人投資家が現物株と現物株・先物合計で買い越しを続け、夏に向けてどれぐらいの規模で”買い”を継続するのかウオッチしていきたい。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 7月第4週目が7月23日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。