定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、7月9日の週のデータを確認する。
この統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
7月9日の週は、日経平均株価が7月9日始値の21,838円から7月13日終値の22,597円と759円の上昇、TOPIXが7月9日始値の1697ポイントから7月13日終値の1730ポイントと33ポイントの上昇だった。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は3,248億円の4週ぶりの買い越しだった。
一方、個人投資家は2,459億円の4週ぶりの売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は21億円の4週ぶりの売り越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が2,825億円の4週ぶりの買い越し、 個人投資家は3,648億円の4週ぶりの売り越し、信託銀行は627億円の4週ぶりの売り越しだった。
今週は久しぶりに、外国人投資家が現物株と現物株・先物合計で買い越しに転じ、次週以降も継続するのかウオッチしていきたい。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 7月第2週目が7月9日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。