定点観測している東証発表の投資部門別取引状況について、6月4日の週のデータを確認する。
この統計データは毎週第4営業日の午後3時に日本取引所HPで更新され、市場への影響が大きい投資家グループの動向を理解し、投資活動に役立てたい。
6月4日の週は、日経平均株価が6月4日始値の22,365円から6月8日終値の22,694円と329円の上昇だった。
現物株の投資部門別取引状況は、外国人投資家は205億円の5週ぶりの買い越しだった。
一方、個人投資家は3,059億円の3週ぶりの売り越し。またGPIF(年金積立金管理運用) など年金基金の動きを表すと言われる信託銀行は1,119億円の2週連続の買い越し。
また現物株と先物合計の売買状況は、 外国人投資家が2,180億円の3週ぶりの買い越し、 個人投資家は3,517億円の3週ぶりの売り越し、信託銀行は2,857億円の2週連続の買い越しだった。
今週は、久しぶりに現物株、現物株と先物合計の両方で外国人投資家が買い越した。夏に向けても外国人投資家の買いが続くのかウオッチしていきたい。
なお、下表グラフは現物株の売買状況を表し、横軸が各週を示し、 6月第1週目が6月4日の週の売買状況を表す。グラフの見方は、上向きバーが買いをした投資主体、下向きバーが売りをした投資主体で、青色が個人投資家、赤色が証券会社、ピンク色が外国人投資家。