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米国株 あなたならどちらに投資する NVIDIA Corp. vs. Texas Instruments

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しばらく間が空いてしまったが、久しぶりにMotleyの記事”Better Buy: NVIDIA Corp.  vs. Texas Instruments”を取り上げる。NVIDIA とTexas Instrumentsのどちらがより魅力的な投資先かの検討概要を紹介する。

 

どちらの半導体メーカーも非常に良い出来で、大きな成長の可能性が広がっている。両社は今日最も先進的な技術を用いた小型チップを生産しており、優れた投資だ。そこで、Texas Instruments (NASDAQ:TXN) とNVIDIA Corp. (NASDAQ:NVDA) を注意深く見ていく。

 

両社のハードウェアは、携帯端末から半自動運転車や人工知能プロットフォームに搭載されている。2017年の株価上昇率は、NVIDIAは81%、Texas Instrumentsは43%だったが、現在投資するならどちらが良いか検討していこう。

 

・Texas Instrumentsの場合
収入源は主に2つあり、内蔵式プロセッサーとアナログ半導体である。
前者はプロセッサーとメモリーチップと言われるもので、後者はロジックハードウェアとして自動車の安全システムやタッチパネルコントローラーや様々なセンサーに使われていて、どちらのセグメントもブーム到来。
第四四半期の売上は、内蔵式プロセッサーで20%増えて896百万 USDとなり、アナログ半導体でYoY 11%増えて25億 USDに達した。全体売上は前年比10%アップの37億 USD。TI最大のセグメントであるアナログ半導体で営業利益が20%増えた。更に年間売上は前年比12%アップの149億 USDになった。

 

加えて、TIは長年株主に報いてきた。配当利回りは1.9%となっているが支払い額は昨年9月と比較すると24%増えた。配当と自社株買いで2017年は株主に47億 USDのリターンをもたらした。
このように、力強い業績があるが、TI株価のPERは予想収益に対して20倍となっており、ハイテク業界の平均を下回っている。

 

・NVIDIAの場合
NVIDIA はチップをTIと同じように売るが、そこだけが共通点だ。

本業は、グラフィックスプロセシングユニット(GPU 画像処理に特化した演算装置)であり、主にPC市場に売られている。会社の2018年の第三四半期売上の59%をGPU が占めており、前年比25%増加した。
NVIDIAのゲームビジネスは好調を維持しており、会社にとっての成長機会はAIや自動運転車両にあり、投資家たちは最近前のめりだ。
それは、GPUが膨大な数の画像情報を処理することで、半自動運転車の運転システムが周辺環境を認識できる。
自動車セグメントは、NVIDIAの売上の7%程度だが、経営陣は自動運転ビジネスの潜在市場規模は、2025年までに800億ドルに達すると見ている。

 

加えて、NVIDIAのGPUは高性能のAI処理に使われており、ハイテク企業のFacebook, Amazon, AlphabetなどはNVIDIA製品を使ったAIデータセンターのニーズがある。データセンターセグメントの売上は、前年比108%となっており、AIの潜在市場規模が数年内に320億円に達すると会社は見ている。
TIの旨味のある配当と比べると、NVIDIAの予想配当利回りは0.25%、予想収益に対してべらぼうに高いプレミアムがついた52倍。

 

・総合判断
両社とも全体的にパフォーマンスはよく、それぞれの市場で成長に向けて良いポジションと事業をしている。
しかし、NVIDIAの高いバリエーションはそのポテンシャルを見えても妥当とするのは難しい。
予想利益からみたPERで50倍を越えており、Texas Instrumentsに、長期的な成長性と企業価値の妥当性で軍配が上がる。