2018年2月11日号日経ヴェリタスの特集”荒天相場を乗りこなせ”で、逆風を銘柄選別の好機にというキャッチコピーと共に、医療、食、ロボ、金利上昇で恩恵という4つの切り口での候補企業の紹介がされている。
そのうち、今回はその内の2つのアイデアを紹介。
先週の暴落相場を荒波と表現し、その荒波に対抗するアイデアとして、グローバルに長期的な構造転換を先取りする企業を取り上げている。海外企業も多数登場するが、ここでは、日本企業をピックアップする。米国・中国・香港の企業は別記事で取り上げる予定。
・医療 豊かで良質な医療サービスを提供する企業
1. ミズホメディー<ジャスダック 4595>
体外検査用医薬品専業。インフルエンザなどの診断薬に特化した製薬会社。
一般の医療品メーカーと異なり、治験やその他承認手続きの一部が不要になり、
短期間、低コストで開発できる。
2. 日本ラインライン<東証一部 7575>
医療機器の開発・製造・販売を手掛ける商社。
業績を急拡大させたきっかけは自社開発の特殊なカテーテルで、心臓検査用カテーテルで国内シェア首位。
3. JMS<東証一部 7702>
使い捨て医療器具の大手。17年3月期に海外売上比率は33%。
強みを持つのが人工透析向けの針で、患者への痛みと短時間での透析という対立する機能の両立をした製品である。北米で40%、中国で30%のシェアがあるとの事。
・食 食生活の豊かさに対応する高い養殖技術を持つ企業
1. マルハニチロ<東証一部 1333>
水産/水産加工品の最大手。国内に強固な流通網を持つ。17年3月期に海外売上比率は16%。
黒いダイヤと呼ばれるクロマグロを、30年に渡る研究で商業出荷を開始し、
2018年度には完全養殖マグロの輸出開始予定。
2. ヤクルト本社<東証一部 2267>
乳酸生菌飲料主力。健康志向が高まる中国で好調。17年3月期に海外売上比率は39%。