2018年3月号の日経マネーの巻頭特集で、目指せ10倍成長株という特集が組まれており、ユニークな切り口での候補企業の紹介がされているので、2回に分けて主なものを紹介したいと思う。
今回は、発掘知られざる成長企業9社。
知られざる成長企業の発掘方法として、以下の3手法。
・特許価値で測ったもの
・地方に所在する業績好調企業
・アナリストがカバー(業績予想)していない会社
＜特許価値で測ったもの＞
特許価値は申請特許に対する競合企業の異議を数値化したもので、異議が多いほど価値がある想定。工藤一郎国際特許事務所開発のYK値を使用。
2016年10月号に同様の特集がされ、その時取り上げられた22銘柄の内、16名柄が日経平均のパフォーマンスを上回り、勝率7割強とのこと。
12銘柄があげられているが、そこから特許価値の変化が大きかったベスト3を以下紹介。
1. 日本フエルト＜東証一部 3512＞
高品質紙を製造。2017年、製紙用フェルトの製造方法を特許出願
2. 大豊工業＜東証一部 6470＞
軸受けメーカー。2017年、軸受け、ポンプ、バルブ二関する特許出願
3. 群栄化学工業＜東証一部 4229＞
フェノール樹脂メーカー。2017年、2017年封入部材、張り素材の特許出願
＜地方に所在する業績好調企業＞
本社所在地が、東京都・横浜市・大阪市などの大都市圏を除き、時価総額1000億円以下やPER15倍以下など複数の条件でスクリーニングされている。
ここでは、東京都・神奈川県・大阪府・愛知県以外の本社所在企業を紹介。
ちなみに上場企業の本社所在地の52％は東京都、10％が大阪市に所在するという。
東海地方
1. ハマキョウレックス＜東証一部 9037＞
愛知県豊田市。物流アウトソーシング。
2. 靜甲＜ジャスダック 6286＞
静岡県静岡市。包装プラント。
関西地方
1. 三信電気＜ジャスダック 6518＞
兵庫県姫路市。モーター・ポンプ専業。
2. ニチリン＜東証二部 5184＞
兵庫県姫路市。自動車用ホース製造企業。
＜アナリストがカバー(業績予想)していない会社 ＞
上場企業の5割強はアナリストがカバーしていない企業であり、まだ注目度が引く=企業価値が割安の可能性がある。
その中から今期予想経常増益率が大幅に伸びる2社をピックする。
1. ユニデンホールディングス＜東証一部 6815＞
増益率81.6%。電話・通信機器・デジタル家電を中国で生産し、米国で販売。
2. サーラコーポレーション＜東証一部 2734＞
増益率63.5%。都市ガスを中核に多角的に事業展開。
・今後の更新予定のトピック
第二弾 目指せ10倍成長株 5つの法則で見つけるお宝株
