Motleyの記事"Better Stock: Under Armour vs. Adidas"で、スポーツ用品大手2社が取り上げられており、その魅力を紹介する。
過去10年間スポーツ用品のビジネスは好調だった。Under ArmourとAdidasはその並みにのっている。しかし、両社は非常に異なる戦略をとっており、Under Armourは新興企業でアスリートの服からスニーカーまですべてを詰め込んでおり、Adidasはサッカー市場をを完全に支配している。どちらへの投資がより良いだろうか、いくつかの数値を確認するとはっきりする。
・会社規模 Adidas
会社の規模からみるとAdidasは、Under Armourに完勝。収入面で5倍以上の差異があり、純利益面では過去数年に渡り10倍近くの差異がある。規模が成功に必須ではないが、どの様に両社を見るべきかと言ったときに、横たわっている。
これまでUnder Armourの規模の小ささは強みだった。雑草のように成長していた時期があり、商品がヒットし、国際市場に広げる能力があり、ビジネスセグメントが増えた。しかし、過去数年は規模の小ささと高成長が問題を読んでいる。
・自らの成長への旅 Under Armour
急速に成長していたとき、たくさんのオペレーション上の非効率な部分は、成長によって見え難くなっていた。
Under Armourの場合、製品群を拡張することで成長を可能にしていたが、その成長により隠れていたのは、営業マージンは減少傾向にあり、それは小売店舗によって大きな営業費用が発生していたことだ。
年度別の収入を見ると直近まで2017年初めまで急落していなかったが、営業マージンはここ3年間落ち込み続けていた。
小売業を手掛ける会社は、成長を確保しながら、費用増加が急激になりすぎず、大きな損失を被らない様にバランスを取って、挑戦する課題に直面している。そして、Under Armourは今年収入の減少に直面した。
・成長ペースは緩やかだが、業績安定 Adidas
同じ様にAdidasの業績推移を見ると、Under Armourとは反対のトレンドを描いている。成長速度は早くないが、営業マージンは成長を活かしつつ上昇傾向にある。
Adidasはサッカー市場を中心に据えており、新しいスポーツへの拡大はより慎重なやり方を選んでいる。
例えばバスケットボールでは、James Harden, Andrew Wiggins, Damian Lillardとスポンサー契約を結び、安定的なビジネスを構築しつつある。
Adidasの投資家は、Under Armourが2007年~2016年に成長した様なものは見ていないが、非常に安定した会社、スポーツ用品ビジネスに十分価値があると見ている。
・リスキーな取り組みと強固な取り組み
筆者は、Adidasがより投資対象として魅力を感じており、それは長年の実績と営業マージンを改善してきた近年の能力を買っている。Under Armourは、あまりにもたくさんのマーケットに急いで手を広げたことで、Nike, Adidas, Pumaからブランドの打撃を受けた。ブランド品質を低下し始めているのを直すのは簡単ではない。
スポーツ用品ビジネスは変わりやすく、Adidasが示した様な何度もの循環を乗り越えた能力は、投資家たちに自信を与える。
Under Armourもシンプルに短い社歴の中で直面している障害を乗り越え、生き残ることを示す必要がある。